サービス内容

グループホーム事業におけるサービス内容

【1】どんな所、どんな建物に住んでいるのか
1)立地条件
京都市北区の金閣寺から東へ徒歩5分の閑静な住宅街にあります。

2)住居の構造
建物は、共に2階建てで木造の2棟が隣接しています。本棟は法人所有で、1階は8畳のフローリング床で車いす用の部屋が2室、車いす用トイレ、浴室、16畳のリビングとキッチン、2階は8畳の部屋が6室、2つのトイレがあり、2階建てになっています。西棟は借家で2階建て、1階が6畳1間でダイニング、キッチンと浴室、2階が6畳の部屋2間があります。全室個室になっていて、浴室は車いすごと入れる程の大きさがあります。
・本棟は、元会社の社員寮を改装した大きな住居です。


【2】日々の生活を支えるために提供するサービス
1)食事の提供
朝、夕食の提供。平日の昼食は、通所先で用意されるものを食べます。通所先が休みの土・日曜日は、昼食を提供します。健康管理上などの理由により、平日の昼食に特別食が必要な方には、弁当の用意をします。日曜日の夕食は、自炊、外食も可能です。

2)基本介護の提供
食事、トイレ、入浴介助などの日常生活における介護の提供をします。

3)心配事の相談
スタッフによる利用者の日々の困り事の相談を行います。

4)外部との連携
必要に応じて、通所先や福祉事務所などの関係機関と会議を開き、利用者の生活上の問題について解決策を考えます。

5)余暇
通所先が休みの土日は、ガイドヘルパーを利用して外出し、休日を楽します。


【3】安心・安全を保障する緊急時の体制
1)夜間の体制
夜間は夜勤者がおり、夜間の体調急変時のかかりつけ医への連絡

2)医師や看護師の緊急時の往診
・相談や火災・地震時の避難誘導のなど緊急時の対応に備えています。
急な病気でも対応できるように、24時間365日の往診体制が敷かれています。

サービスの特徴

【1】大家族の様な暮らしぶり
20歳代から70歳代の多様な年齢層が生活する3世代同居の大家族のような暮らしで、男性7名、女性3名が共同で生活しています。


【2】京都の家庭料理の提供
1)地元のおばちゃんによる京都の家庭料理を提供しています。

2)近所のスーパーから毎日購入してくる新鮮な食材をすぐに調理します。調理中、ご飯の炊ける匂いやおかずが出来上がるときの匂いがリビングに漂い、家庭的な雰囲気を醸し出し、食べる人の食欲をそそります。

サービスの強み

【1】通所先の自由な選択
日中の通所先は、本人の希望する複数の他法人の事業所に通うことが可能です。


【2】手厚い医療の提供
1)近隣の医療機関との連携で24時間365日の往診体制の整備によって、恒常的に健康が維持され、日中活動や余暇が安定して楽しめます。

2)介護保険制度の居宅療養指導のサービスを利用して65才以上および40歳以上の特定疾患のある利用者への往診体制(週1回)が整っています。そのため、高齢や特定疾患のため日常的に健康に不安がある利用者でも、通院や入院をせずに通常の生活が送れます。

3)通院先の医療機関による精神科訪問看護の定期的な往診体制により、主治医と訪問看護師との定期的な情報交換により、精神症状が悪化しても入院せずにグループホームでの生活を続けられます。訪問歯科や訪問リハビリなど在宅医療の様々な医療的ケアを必要に応じて利用しています。

4)希望すれば、近隣の医療機関との連携で緩和ケアやターミナルケアを住み慣れたグループホームで受けられることができます。

簡単な事業環境の分析と事業の内容、特徴、強みの要点

制度(具体的には障害者総合支援法)による全国一律の障害者の地域生活支援は、始まったばかりです。これまで障害者の地域生活支援において基本とされてきた考えは、アドボカシー(Advocacy)、個別支援計画(Individualserviceplan)、自立生活(Independentliving)など北欧や米国から直輸入されてきたものが多い。1981年の国際障害者年の基本思想とされ、それ以来日本の障害者福祉の基本とされてきたノーマライゼーションもその一つです。それらのものが、どこまではそのまま日本の障害者福祉に当てはまるのか、どこから先は自分達にあったものに手を加え加工する必要があるのか、地域生活支援の現場において、試行錯誤が始まったのです。

「地域の家」の場合、例えば、グループホーム事業の体験利用者やレスパイトサービスの宿泊利用者(他法人の地域生活支援事業を利用している主に地域で一人暮らしをしている方)は、「地域の家」は3世代同居の大家族のような暮らしぶりが楽しいと評価してくれています。(実は、グループホームの定員は、少ないほうがよいと考えられていて、7名を超えると障害者総合支援法の給付費は減算の対象になっていて、この定員を超えたグループホームは存在しにくい制度設計になっています。)このことから、一概に一人暮らしや少人数の方が良いとは言い切れない部分があることに、地域の家のグループホーム事業に関わって始めて気付いたのです。また、20代の若い女性利用者が入居した際、それまで自分の身だしなみに全く無頓着でスタッフの指摘にも耳を傾けなかった男性利用者が小奇麗な格好をするようになったこともありました。(私見を言えば、北欧から始まったグループホームサービスであることを考えると、自立した個人を想定した欧米的な人間観と集団で行動する未自立な個人が定着した島国の日本的な人間観の違いが反映されているのではないか、と考えています。)
このように捉えてみると、「地域の家」の取り組みは、そのまま障害者の地域生活支援の1つのあり方を示す実践になる可能性がある、と考えています。(但し、定員が10名を超えていくと、これまでの入所施設との違いが分からなくなってくることも理解しておかなければなりません。)
大切なのは、利用者のニーズは決して一律ではなく、その多様なニーズに限られた経営資源を駆使してどのように応えていくのか、経営手腕が問われる時代になった、ということを充分に理解することです。