スタッフの日常

スタッフの午後からのスケジュール

  

15:00に出勤した非常勤職員は、まず洗濯物を取り入れ、たたみ、各利用者さんの部屋の収納ケースに整理します。
その後、楽しい夕ごはんの準備にとりかかります。

地域の家スタッフによるお料理づくり

地域の家 地域の家

毎日近くのスーパーに食材を買い出しに行きます。
ここからが食事の準備で大忙しです。
毎日12人分から多い時は20人分を作る日もあります。
今日はハンバーグです。ガンバレ!

週1回は、地元のおばちゃんが作って下さる京都の家庭料理が味わえます

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今日はおばちゃん達が夕ご飯を作る日です。
スーパーで新鮮なシャケを買ってきました。
だしは、天然のかつおぶしからとります。時々こんぶやあさりからだしをとる時もあります
人口調味料を使わないのが地域の家の流儀です。
これが京都のおばちゃんが作る京都の家庭料理です。
今日はシャケのムニエル、なすの煮物、具だくさんの味噌汁です。
リビングいっぱいに、ご飯の炊けるにおいやおかずの出来上がるにおいが広がります。
家庭的な雰囲気をかもしだします。

利用者さんへの移動介助

居室からリビングなどの移動の際、利用者さんにスタッフの両肩に両手を置いてもらいます。スタッフは利用者さんの両ひじを下から支えます。
こうすることで、移動時の転倒恐怖を緩和し歩きやすくしています。
この手法は、パーキンソン病の方の移動介助方法の一例です。

就寝準備の介助

利用者Bさんは最重度のパーキンソン病です。
就寝時は、お気に入りの音楽をかけて寝ます。さらに、アロマオイルをアロマディフューザーに入れお部屋に香りを漂わせます。(そうすることでBさんは、とてもリラックスして深い睡眠がとれるのです)オレンジのアロマがお気に入りです。
パーキンソン病が重度のため、身体が無意識に激しく動いたり、逆にまったく動かなくなったりします。その為、Bさんの腹筋は鉄板のように硬いのです。さらに血圧も高くなりがちです。なので、睡眠時はリラックスして熟睡し、充分に1日の疲れをとることが大切なのです。

生活の中に構造化のアイデアを取り込む

1)構造化とは
 障害者支援においてしばしば構造化という単語が使用されることをご存知でしょうか。 
 普段聞き慣れない単語ですし、なんとなく難しい響きがしますね。
 それでは、この構造化ついてわかりやすく説明させて頂きます。
 京都市内は観光地と言うこともあって、バスの路線がとても多く充実しています。
 京都市北区にある「地域の家」に、はじめてに訪れたとき、バス路線の多さに戸惑いましたが、様々な路線の中から目的地である「地域の家」の最寄りのバス停に停まるバスを選び、迷うことなく、一人でたどり着くことができました。
 それはなぜでしょうか?答えは簡単です。
 バス路線図を持っていたからです。この路線図は非常に分かり易くなっています。路線ごとに色分けがされており、自分が行きたいところは何系統のバスに乗ればよいのかが一目でわかります。
 このような例のように、私たちは、誰かに尋ねなくても身近には様々な親切な手掛かりがあります。そして、一人で目的地へ行くことが出来る仕組みが存在します。
 例えば「信号機」「トイレのシンボル」「ICカード」をどこにタッチすればよいのか、切符の買い方など、わかりやすく文章や記号、絵や写真付きで、教えてくれています。行きたいところに一人で行ける、したいことが一人でできる、ほのかに「達成感」「自分ってできる人?」なんて思ってしまします。
 しかし、障害を持っている方にとって、先ほど取り上げたような手掛かりが、必ずしもわかりやすいものとなっていないのが現状です。もうおわかりでしょうが、構造化とは、「個々、人に合わせて」この生活のことをわかりやすく示す手法のことなのです。
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2)地域の家での構造化導入事例
 それでは「地域の家」の構造化を取り入れた一例を紹介させて頂きたいと思います。 
 利用者さんKさんは、知的障害を伴う発達障害のある方です。毎週末ヘルパーさんとお出かけをします。
 みなさん、普通なら楽しみな時間を想像されますよね。しかし、決まってKさんは買い物しか行きません。よっぽど買い物好きなのかなと思うものの、行く前にはなぜか不安げ。たしかに家電やおもちゃが好きで購入されていましたが、「怒られそうやから買うのやめておく」「部屋が物でいっぱいになるから買うのやめておく」といったこともしばしばだったのです。そして帰ってきたときのさえない表情・・・。
 「本当にKさんは毎週買い物をしたくて出かけているのか?」その疑問が沸き上がりました。
 スタッフは日頃からKさんとの会話を通して、電車が好きだったり、テーマパークが好きだったりすることを知っていました。
 「でも・・・なぜ?週末にそれら他の楽しみに出掛けないのだろう?」発達障害の障害特性を振り返りました。
 多くの人にとって休日は、「あそこに行こう!」「これをしよう!」と、わくわくドキドキしながら楽しむ時間です。しかし、発達障害のある方にとっては慣れ親しんだ行動を律儀に守るという真面目さがある反面、経験していない新しいことを想像することが難しいという特性がありました。
 そこで、考えました。「おそらくKさんは毎週買い物がしたいのではなく、週末の時間の楽しみ方や使い方を知らなかったのだろう」と・・・
 そしてKさんに「やりたいこと」「行きたいところ」ことを聞き取りました。「USJに行きたい」「奈良の大仏が見たい」「鉄道カフェに行きたい」など、たくさんあったのです。
 そこで完成したのが「外出選択ファイル」。このファイルにはKさんの「やりたいこと」「行きたいところ」がたくさん載っています。このファイルから「やりたいこと」「行きたいところ」を選んでヘルパーさんとお出掛けすることができるようにしました。
 するとなんということでしょう!
 これまで買い物一辺倒だったKさんは色んな所へ出かけます。買物の選択肢もあるのですが選ばないことの方が多くなったのです。
 Kさんの「買い物以外の術がわからない」に対し、構造化の手法を用いることで「分かる」に変わった途端、ヘルパーさんとのお出かけは不安な時間から楽しい時間へと変貌を遂げたのです。
 今では、Kさんは「外出選択ファイル」を使って、スタッフへ「やりたいこと」「行きたいところ」を伝えることができ、週末の楽しみがますます広がっています。

生活の中にリハビリを取り込む

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1)利用者Aさん、以前は車イスに座りっぱなしでした。
リビングから部屋へ移動、部屋からリビングへ移動の際、必ず椅子から車いすへ、車いすから椅子へ乗り移ります。ご本人の体格に合った椅子を特別注文で製作しました。


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2)介助のポイントは、スタッフの支えは転倒しない程度に僅かの力で支え、可能な限り自力で尚且つ無理なく「立ち上がる」「座る」動作を行っていただくことです。また、椅子に座りお尻を引いて良い姿勢の座位をとり、坐骨結節が立った状態で座ります。


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3)車いすでは、良い姿勢の座位がとれず、坐骨結節が寝た状態となりベッドに寝た状態と同じになってしまいます。これでは、脳はいつまでも眠った状態で覚醒せず、褥瘡(じょくそう)の原因になっていました。


4)約6ヶ月でAさんは、以前と比べおしりや太ももに筋肉が付き、ひどかった褥瘡(じょくそう)が治り、週一回、浣腸での排便が、毎日自然に排便するようになりました。